NMNって何？【３分で分かる解説】

NMN（ニコチンアミド・モノヌクレオチド）は、ビタミンB3（ナイアシン）の誘導体であり、体内で重要な役割を果たす補酵素であるNAD+（ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド）の前駆体です。NAD+は、エネルギー代謝、DNA修復、細胞の老化防止など多くの生物学的プロセスに関係しています。☆12月3日更新☆

NMNの生物学的役割

NMNの体内での働き

NAD+の生成
サーチュインの活性化

NMNは体内でNAD+に変換され、これにより細胞内でのエネルギー生成や代謝が促進されます。NAD+は、細胞内のミトコンドリアでATP（エネルギー通貨）を生成するために不可欠です。

サーチュインは、細胞の老化や寿命に関与する酵素群で、NAD+によって活性化されます。これにより、NMNは間接的にサーチュインの活性を高め、老化防止や寿命延長に寄与する可能性があります。

NMN厨

身体の若返り機能にトータルアプローチしてくれる成分として注目されているよ。

NMNの健康効果と研究

NMNで実証されている効果

老化防止
エネルギー代謝の改善
心血管健康
認知機能の改善

NMNを摂取することで、マウスの寿命を延ばし、老化関連の症状を改善することが示されています。また、NMNはエネルギー代謝を改善し、運動耐性や体力を向上させることが示されています。特に、加齢によるエネルギー代謝の低下に対して効果が期待されています。

さらに一部の研究は、NMNが血管の健康を保ち、心血管系の機能を改善する可能性があることも分かってきています。また動物実験では、NMNの摂取が認知機能を改善し、神経変性疾患の進行を遅らせる可能性が示されています。

NMN厨

NMNを使ったマウス・人体実験の結果はアメリカの国立医学図書館のデータベースで公開されているよ▼

12か月間マウスにNMNを投与したところ、①年齢に伴う体重の増加を抑えた②エネルギー代謝がよくなった③インスリンの感受性が改善された④脂質が改善された⑤目の機能が良くなった（参考元：ニコチンアミドモノヌクレオチドの長期投与による、マウスの加齢に伴う生理学的機能低下の軽減効果）
中年の成年を対象に60日間１日１回NMNを摂取してもらったところ、摂取した人は①NMNが代謝され体内のNAD量が増加②体内年齢老化がなかった③6分間の歩行距離が伸びた（参考元：健康な中年成人におけるβ-ニコチンアミドモノヌクレオチド（NMN）補給の有効性と安全性）
中年の成年を対象に12週間１日２回のNMNを摂取してもらったところ、摂取した人は動脈硬化緩和の効果がみられた（参考元：長期にわたるニコチンアミドモノヌクレオチド補給後のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド代謝と動脈硬化）